輸送遅延が発生している方へ
今、自社で判断すべきことが分からなくなっている場合
船が出ない。
出たはずなのに到着しない。
フォワーダーからは「調整中」「確認中」と言われたまま、状況が動かない。
輸送遅延が起きたとき、多くの事業者は
何が原因なのかより先に、
自分は何を判断すべきなのかが分からなくなります。
このページは、
輸送遅延の原因を解説するためのものではありません。
また、解決策を一覧で示すページでもありません。
今の状況が、すでに自力判断の範囲を超えているかどうかを
整理するためのページです。
輸送遅延が起きたとき、よくある誤った対応
遅延が起きた直後、多くの現場で次の行動が取られます。
- フォワーダーからの連絡を待ち続ける
- 船会社や航空会社のスケジュールを何度も確認する
- 書類に不備がないかだけを見直す
- 別の業者に「同じ状況」を説明して意見を聞く
これらは一見、正しい行動に見えます。
しかし実際には、判断を先送りしているだけの場合がほとんどです。
理由は単純です。
遅延が発生している時点で、
現場の主導権がどこにあるのかを
荷主側が把握できていないことが多いからです。
自力判断が難しくなる典型的なポイント
次のような状態が一つでも当てはまる場合、
判断はすでに複雑化しています。
- 遅延理由が一つではなく、複数重なっている
- 現地側(港・空港・倉庫・通関)のどこで止まっているか曖昧
- 代替ルートや切り替え案が現実的か判断できない
- 誰が追加費用を負担する立場なのか整理できていない
この段階になると、
「もう少し様子を見る」という選択自体が
リスク判断になります。
ただし、このリスクは
画面上の情報やメールのやり取りだけでは評価できません。
このページでは、遅延を解決できません
あらかじめお伝えします。
- このページでは、原因の特定はできません
- 正しい輸送ルートや業者は提示しません
- 費用や日数の目安も出しません
理由は明確です。
輸送遅延は、
書類・契約条件・現地事情・輸送手段が絡み合って起きます。
表面的な情報だけで判断すると、
誤った切り替えや不要なコスト増につながるケースが少なくありません。
必要なのは「解決策」ではなく「状況整理」
遅延時に最初にやるべきことは、
解決策を探すことではありません。
- 今、どこで止まっているのか
- 誰が判断権を持っているのか
- 荷主として選べる選択肢が何か
これらを一度、整理する必要があります。
この整理ができないまま動くと、
結果的に選択肢を減らすことになります。
状況整理のための短時間ヒアリングについて
現在、
輸送遅延が発生している案件について
状況を整理するための短時間ヒアリングを行っています。
- 依頼や見積を前提にする必要はありません
- 今すぐ結論を出す必要もありません
- 話した結果、何もしない判断でも構いません
目的は一つだけです。
この案件が、
自社判断で続行できる状態かどうかを切り分けること
こんな場合は対象外です
以下に当てはまる場合、このページは向いていません。
- まだ輸送は始まっていない
- 単なるスケジュール確認をしたい
- 相場や一般論を知りたい
その場合は、情報ページをご利用ください。
状況を整理する
現在の状況を整理したい場合は、
以下から内容を送ってください。
- トラブルの種類(輸送遅延)
- 国・輸送手段
- 今、一番判断に困っている点
内容を確認し、
整理が必要な場合のみご連絡します。
まとめ
- 輸送遅延時は「様子を見る」こと自体が判断になる
- 情報収集だけでは、選択肢は増えない
- まず必要なのは、状況を整理できるかどうかの切り分け
