輸出を行う際、コンテナ船のブッキング(予約)は、重要です。ブッキングミスは納期の遅延につながるため、事前に必要な日数を逆算し、計画的に進めましょう。
本記事では、コンテナ船のブッキング日数を逆算する方法を解説していきます。
輸出×コンテナ船のブッキング日数の逆算方法
ブッキング日数を逆算する重要性
コンテナ船のブッキングは、出荷計画の基盤です。特に、繁忙期や船のスペースが限られる場合は、早めに手配することが重要です。万が一、ブッキング日数の逆算を誤ると、出荷スケジュールに遅れが生じ、取引先との信頼関係にも大きな影響を与えます。
ブッキング日数の基本的な計算方法
ブッキング日数の逆算をするには、次のポイントがあります。
出航日、ブッキングの締切日
まずは、船会社やフォワーダーのスケジュールを確認し、出港日を把握します。出港日が確定したら、ブッキングの締切日を確認します。一般的に、出港の3週間以上前にはブッキングが必要とされることが多いです。

ブッキングの締め切り日は、船会社によって変わります。一般的には、2~3週間以上前が多いです。
CYカット日(FCLの場合)
次に、コンテナ搬入期限(CYカット日)を確認します。通常、CYカット日は、本船出港の前営業日(土日祝日を除く)に設定されています。
CYカット日とは、この日までに搬入が完了し、税関の輸出許可を受けていない場合は、本船に載せないと判断する日です。輸出許可まで必要なため、実際は、CYがオープンしたら、早めに搬入&輸出許可の取り付けをする方が多いです。
CFSカット日
LCL貨物の場合は、土日/祝日を除いた本船の出港日の2日前がカット日です。

ヤードへの貨物(コンテナ)の搬入は、CYオープン日からCYカット日までの間に行えばよいです!但し、できるだけ早め、早めに処理する方が安全です。
通関手続きを終えておく=輸出許可を受けておく
通関手続きには通常1〜2日がいる為、余裕を持った計画を立てることが大切です。特に、書類不備や追加検査が発生した場合は、通関に想定以上の時間がかかることもあるため、輸出書類の準備は慎重に行いましょう!
さらに、貨物の梱包や輸送スケジュールも逆算に含める必要があります。工場や倉庫から港までの輸送時間を考慮し、余裕を持った日程を設定しましょう。

米国向け貨物の場合、CYカットが本船入港3日前、CFS貨物が4日前になります。(米国のみの特別なルール)
具体的な逆算例(FCLの場合)
例えば、ある貨物を12月20日(仮に月曜日とする)に出港するコンテナ船で輸出する場合、以下のようにスケジュールを逆算できます。
最低でも12月17日(前営業日の金曜日)までにコンテナを搬入します。
- 11月25日くらいまでにブッキングを完了させる。
- 12月15日までには通関書類の準備、貨物準備、CY搬入、輸出許可取り付け
このように、出港日から逆算してスケジュールを組むことで、スムーズな輸出手続きが可能になります。特に繁忙期には船の予約が取りづらくなるため、通常よりも早めの対応を心がけます。

上記は、FCLの場合です。LCLの場合は、さらに一日前倒しになることを覚えておきましょう!
まとめ
- 輸出コンテナ船のブッキングは計画的に進めることが重要。
- 船のスケジュールやブッキング締切日を事前に確認する。
- コンテナ搬入日や通関手続きを考慮すること。
- 書類の不備や追加検査に備え、通関手続きの時間を確保する。
- 繁忙期は特に早めのブッキングを行い、スペース確保に努める。
- 輸送の遅れを防ぐため、工場や倉庫からの出荷日程を慎重に管理する。
スムーズな輸出を実現するためには、スケジュール管理が非常に重要です。計画的な対応を心がけ、トラブルを未然に防ぎましょう。
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