海上コンテナを汚してしまった!クリーニング代金はどれくらいする?

国際輸送で使用されるコンテナは、貨物の輸送中に汚れることがあります。特に食品や化学製品を輸送する際には、貨物の残留物がコンテナ内に残り、次の利用者に影響を与えることが多いです。ケースによっては、返却時にクリーニング代金を請求されることがあります。

この記事では、コンテナのクリーニング費用の仕組み、余計な出費を防ぐための対策について解説していきます。

コンテナクリーニングの知識

なぜ、コンテナのクリーニングが必要?

コンテナには、さまざまな種類の貨物を積み込む為、積載する貨物によっては、コンテナの内部に汚れが残ることがあります。汚れをそのままにすれば、当次の貨物に影響を与えます。特に以下の商品を輸送した際は、クリーニング代金を請求されることが多いです。

食品や農産物の輸送

食品や農産物を輸送すると、コンテナ内に異物やにおいが残ることがあります。特に、腐敗しやすいものや粉状の貨物は、コンテナ内にこびりつくことがあり、徹底的な洗浄が必要です。

液体・化学薬品の輸送

液体貨物や化学薬品を輸送した際、漏れや残留物があると、次に使用する貨物に影響を与えます。当然、安全面でも問題です。特に有害な化学物質が残っている場合は、特別なクリーニングが要求されることもあります。

燃料やオイルの付着

機械部品や車両などを輸送する際、燃料やオイルがコンテナの床に付着することがあります。これらの貨物を輸送する際もクリーニングが必要です。

臭い、油など、コンテナの内部を汚損する可能性が高い貨物は、クリーニング代を請求される可能性が高いと考えていいでしょう。品目によっては、そもそも輸送を拒否するフォワーダーもいます。

クリーニング代金の仕組み

コンテナのクリーニング代金は、通常、輸送契約の内容によって決まります。多くの場合、コンテナを借りた側(荷主やフォワーダー)が責任を持ち、コンテナを適切な状態で返却する義務があります。汚れがひどい場合は、船会社やコンテナターミナルが清掃を行い、その費用を請求されます。

クリーニング費用の相場

クリーニング代金の一般的な相場は次の通りです。

  • 軽度の汚れ(通常のホコリや小さなゴミ):50~150ドル
  • 中度の汚れ(食品の残留物、軽い油汚れ):150~300ドル
  • 重度の汚れ(化学物質や油の付着、大量の残留物):300~800ドル以上

また、特別な処理が必要な場合(例えば、有害物質が残っている場合)は、追加の料金が発生することもあります。

日本の場合は、7000円~10000円/本が相場です!

クリーニング代金を回避するための対策

余計なクリーニング代金を請求されないためには、事前の対策が重要です。

1.事前にコンテナの状態を確認しよう

コンテナを使用する前に、内部の状態をチェックし、汚れがある場合は写真を撮影して記録しておきましょう。これにより、元々あった汚れと新たに付着した汚れを区別しやすくなります。

つまり、あなたによる汚損なのか? 前者による汚損なのか?を明確にさせておくことがポイントです。

2.適切な梱包と積載方法を採用する

貨物が直接、コンテナ内に触れないように、適切な梱包を行うことが重要です。特に液体や粉状の貨物は、密閉容器を使用し、漏れや飛散を防ぐ工夫をしましょう。

4.荷下ろし後に簡易清掃を行う

コンテナから貨物を取り出した後、簡単な清掃を行うことで、クリーニング費用を抑えられることがあります。ほうきやモップで大きなゴミや汚れを取り除くだけでも、請求額が変わることがあります。

コンテナは目視チェックを基本としているのでパッとした見た目や印象も重要です。

船会社やフォワーダーと契約内容を確認する

コンテナを利用する際、クリーニング費用がどのように扱われるかを事前に確認しておきましょう。契約条件によっては、一定の清掃が義務付けられている場合もあるため、トラブルを防ぐためにも細かくチェックしておくのが良いでしょう。

最近は、コンテナ洗浄機による洗浄作業でコスト削減を目指す動きが活発です!

参考情報:名古屋港のコンテナ水洗い問題とは?

名古屋港では、汚れの有無に関わらず、全コンテナに対して、ドライバーによる水洗いをさせることが常態化しています。これは、トラックドライバー不足の観点からも問題視されています。この問題は、名古屋港特有です!

まとめ

コンテナの汚れによるクリーニング代金は、輸送契約の条件に基づいて請求されるため、事前の対策が重要です。特に食品や化学薬品、オイルを扱う場合は、適切な梱包や簡易清掃を行うことでコストを抑えることができます。また、コンテナの状態を記録し、契約条件を確認することで、不要な出費を避けることが可能です。

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