コンテナ輸送を利用する際、多くの輸出者・輸入者が気になるのが「コンテナの積卸時間」です。積卸の時間が長くなると、コストが増加したり、スケジュールに影響を与えたりするため、事前に正しい知識を持つことが重要です。
=搬入時間に関係。許可が下りる時間が変わる。
この記事では、コンテナの積卸時間について解説していきます。
コンテナの積卸時間とは?
コンテナの積卸時間とは、コンテナが港や倉庫で貨物を積み込んだり、降ろしたりするのにかかる時間のことです。一般的には、以下の2つの作業を指します。
- 積み込み時間(Loading Time): コンテナへ貨物を積み込むのにかかる時間
- 荷卸し時間(Unloading Time): コンテナから貨物を降ろすのにかかる時間
積卸時間は、貨物の種類、コンテナのタイプ、作業環境、使用する設備などによって大きく異なります。
コンテナの積卸時間の目安
コンテナの積卸時間は、貨物の内容や設備の状況によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
港でのコンテナ積み込み・荷卸し時間
- FCL(Full ContainerLoad): 1〜3時間(クレーンやフォークリフトを使用)
- LCL(Less than Container Load): 3〜6時間(コンテナ単位でなく、個別の貨物を扱うため時間がかかる)
例えば、コンテナを予約した際「個別搬入」を指定することで、より優先的に貨物がおろされるなどの仕組みがあります。

ガントリークレーンを使用する港湾では、1本のコンテナの積み下ろしにかかる時間は平均2分程度です!
倉庫でのコンテナ積み込み・荷卸し時間
- パレット貨物の場合: 30分〜1時間(フォークリフトを使用)
- バラ積み貨物の場合: 2〜4時間(手作業が多くなるため時間が長くなる)
- 特殊貨物(大型機械など)の場合: 4時間以上(クレーンや特殊設備が必要)

例えば、LCL貨物であってもHDS(ホットデリバリー)などをつけていると、優先的に貨物の取り出し作業等が行われます。
積卸時間を短縮するためのポイント
積卸時間を短縮することで、輸送コストを削減し、スムーズな国際物流を実現できます。以下のポイントを押さえて、効率的な積卸作業を目指しましょう。
1. 事前準備を徹底する
積み込み・荷卸しのスケジュールを事前に計画し、必要な設備や人員を確保することが重要です。
2. 適切な機材を使用する
フォークリフトやクレーンなどの機材を活用することで、手作業よりも効率的に積卸ができます。特に重量貨物や大型貨物を扱う場合は、適切な機材を選ぶことで時間短縮につながります。
3. FCLを活用する
LCL(コンテナ未満貨物)は、貨物の積み合わせが必要なため、積卸時間が長くなりがちです。FCL(コンテナ1本単位での輸送)の輸送の方が積み込み時間や荷下ろし時間が短いです。
4. 港や倉庫の混雑状況を考慮する
港や倉庫が混雑していると、積卸に必要な時間が延びる可能性があります。特に、年末年始や繁忙期は混雑しやすいです。
5. 経験豊富なフォワーダーを利用する
実績のあるフォワーダーを選ぶことで、より効率的な輸送ができます。
例えば、LCL貨物の場合は、荷主と貨物の照合に時間がかかることが多いです。
まとめ
コンテナの積卸時間は、貨物の種類や作業環境によって異なります。適切な機材の用意等により短縮できます。
- FCLは1〜3時間、LCLは3〜6時間が目安
- パレット貨物なら30分〜1時間、バラ積み貨物は2〜4時間以上かかることも
- スムーズな作業のために、事前準備や適切な機材の活用が重要
- 混雑を避け、経験豊富なフォワーダーを活用することで効率アップ
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