税関に貨物を留められるトラブルが発生! 原因と対策は?

コンテナ輸送の通関トラブル

ご相談・トラブル内容

輸入申告の結果、税関に貨物を留められてしまいました。どうすればいい?

通関トラブルの事例

  • 輸入申告をしたら貨物を留められた。
  • 税関検査を受けた所、書類に記載していない貨物が出てきた。

通関トラブルの原因

通関トラブルの原因は様々です。原因はあり過ぎて特定が難しいです。ここでは、よくある原因をいくつかご紹介します。

  • 輸入法令に準拠していない。
  • 必要な許認可を得ていない。
  • 他者の貨物を侵害している恐れがある。
  • 輸入書類が不足している。疑義がある。
  • 禁制品による没収や遅延
  • 申告していない貨物が発見される。

税関は、輸入法令(他法令含む)と照らし合わせて、以下2つの観点で審査します。

  • 輸入を許可しても問題はない貨物?(安全性観点)
  • 輸入品に相当する税金を納めている?(徴税観点)

税関は、上記2つの内、どちらかに疑義(疑い)がある場合に輸入を許可せず、貨物を留置します。特によくある原因は、次の三つです。

  1. 輸入法令を完全に無視している。
  2. 申告外の貨物が見つかる。
  3. 他者の権利を侵害している。

例えば、輸入には、そのハードルが非常に難しい貨物があります。CBDオイルなどの薬機法や大〇取締法に関連する物、食品なら食品衛生法や家畜伝染病予防法などがあります。それらの規制内容を一切把握せず、完全に準備不足で貨物を持ってくる方がいます。これは致命的です。

他、輸入申告外貨物の積載です。インボイス上には一切記載していない予備の化粧箱などを積載しているケースもあります。実は、これらも申告の対象です。

コンテナ内の貨物は、全て申告する。これが大原則です。

他者の権利を侵害する貨物が起因となることも多いです。いわゆる商標権侵害貨物ですね!商標権は、商売目的を厳しく罰しています。当然、税関も厳しく監視しており、少しでも疑わしい物は、権利者と輸入者の相互に確認をする「認定手続き」を開始します。

通関トラブルへの対策

基本的に通関トラブルは、全て輸入者又は輸出者に原因があるとお考え下さい。特に法令違反、申告外貨物の積載(脱税行為)、他者の権利侵害が多いです。対策は、それらのことを理解し、事前に準備をすることです。

例えば、関連する輸入法令がわからない場合は、税関の相談センターに連絡をします。法的効力がある回答を必要とする場合は、事前教示制度を利用します。これにより輸入予定の貨物にかかわるHSコード、輸入税率及び他法令を調査ができます。

  • 税関検査の結果、申告外貨物が見つかることが多い。
  • 海外の取引会社がサービスとして入れてくれた物が結果、申告外になることが多い。
  • 例:ダンボール、化粧箱、取り扱い説明書など
  • コンテナの中に入れている物は、傘一本でも全て記載する

ネット上で輸入物販コンサル生募集などとしている方々は、総じて貿易の素人です。あまり信じず、税関やミプロ等の公的機関に相談をするようにしましょう!正しい情報を得ないまま貿易を実行すると、それがそのまま多大な損失につながる可能性は十分にあります。

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