国際輸送の見積もり依頼に必要な情報とは?【今すぐ使えるテンプレート付き】

国際輸送の見積もり依頼に必要な情報

見積もりで失敗しないためには「正確な情報の共有」がカギ

国際輸送を初めて依頼する方や、社内で担当者になったばかりの方がよく迷うポイントに、「何をどう伝えれば正確な見積もりが出てくるのか分からない」悩みがあります。

経験豊富な業者であれば多少の補足で見積もりを出せますが、情報が曖昧なまま依頼してしまうと、希望と異なるルートや高額な輸送プランが提示される可能性もあるため注意が必要です。

この記事では、国際輸送の見積もりを依頼するときに必要な情報をまとめてご紹介します。特に、メールでそのまま使える依頼文のテンプレートと、各項目の記入ポイントも添えていますので、初めての方でも安心して活用いただけます。

正確な見積もりには「伝えるべき情報」があります

通関業者フォワーダーが正確な見積もりを出すためには、以下の情報が必要です。どこからどこまで、どのような貨物を、いつ、どのように運ぶのか。これらが明確であるほど、最適な方法・コスト・納期を提案してもらいやすくなります。

といってもすべてを正確に書く必要はありません。わかるところだけでも構いませんので、できる範囲で伝えることが重要です。

メールにそのまま使える!見積もり依頼文テンプレート

初めて輸送業者へ見積もりを依頼する方向けに、下記の文例をご用意しました。メール本文にコピー&ペーストしてご利用ください。

件名:国際輸送の見積もり依頼(輸出:日本→○○国)

はじめまして。○○株式会社の○○と申します。

下記の内容で国際輸送を検討しており、見積もりをお願いしたくご連絡いたしました。
ご確認のうえ、対応可否とあわせて概算費用をご提示いただけますと幸いです。

【見積もり希望内容】

■出荷元情報(輸出国・都市):
(例:日本・大阪市)

■荷受け先情報(輸入国・都市):
(例:アメリカ・ロサンゼルス)

■貨物の内容(品目・商品名):
(例:自動車用アルミ部品)

■梱包単位と数量:
(例:20カートン、1カートンあたり60cm×40cm×50cm、重量15kg)

■総重量・総容積(わかる範囲で):
(例:300kg/容積3.0㎥)

■希望の輸送モード:
(例:海上輸送(LCL)希望。納期がタイトなため航空便の見積もりも希望)

■出荷予定時期:
(例:2025年8月下旬)

■インコタームズ(取引条件):
(例:FOB東京港)

■必要なサービス:
(例:輸出通関/保険加入/ドアデリバリー)

■備考・特記事項:
(例:現地での納品先が複数あります。分納可否も確認希望)

もしご不明な点がございましたら、お手数ですがご連絡ください。
何卒よろしくお願いいたします。

○○株式会社
担当:○○
メールアドレス:〇〇〇〇@〇〇〇
電話番号:〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇

このテンプレートをベースにして、わかる範囲だけ記入すればOKです。フォワーダーや通関業者は、こうした情報が揃っているほどスムーズに回答でき、余計なやり取りも減らすことができます。

 

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それぞれの項目はなぜ必要か?理由と記入のポイント

出荷元・荷受け先

どこからどこへ送るのかは最も基本的な情報です。都市名や港名・空港名まで書くと、ルートの選定がしやすくなります。

貨物の内容

商品名だけでなく、用途や注意点(例:壊れやすい、温度管理が必要など)も記載すると適切な梱包や輸送方法の判断につながります。

梱包単位と数量

パレット、カートン、ドラム缶などの形状と数量は、コンテナ積載率や輸送コストに大きく影響します。できるだけ具体的に記載しましょう。

総重量・総容積

LCL(小口混載)輸送では容積で料金が決まることが多いため、重要な指標です。わからなければおおよその数値でも構いません。

輸送モード

海上輸送(LCL/FCL)か航空輸送か、納期・コストのバランスで選びます。両方の見積もりを取りたい場合はその旨を伝えましょう。

インコタームズ

FOB(本船渡し)、CIF(運賃・保険込み)など、どこまでの費用を負担するかを決める条件です。不明な場合は希望だけ書いておけば、提案が受けられます。

希望時期

輸送ルートの混雑状況や船のスケジュールに影響するため、可能な限り記載しましょう。

必要なサービス

通関や保険、ドアデリバリーなど、自社で対応できない部分を明確にすると、業者も準備がしやすくなります。

備考

複数納品先や特殊条件など、迷ったらここに書きましょう。細かいことほど、業者側は歓迎します。

完璧でなくて大丈夫。まずは送ってみることが大切です

見積もり依頼は、必ずしもすべての項目が揃っていなくてはいけないわけではありません。見積もりを取ること自体が情報収集の一環という考え方で構いません。迷ったら、「わかる範囲だけ送って相談する」がベストな選択です。

初めての輸送であれば、不安があって当然です。だからこそ、テンプレートを活用して、最初の一歩を踏み出してみてください。業者は「完全な依頼」よりも「具体的な相談」の方が対応しやすいこともあります。

まとめ

  • 国際輸送の見積もりには「情報の型」があるとスムーズ
  • 出荷地、到着地、貨物内容、梱包サイズなどを具体的に伝えることが重要
  • メールの文例テンプレートを使えば、はじめてでも安心して依頼できる
  • 各項目はわかる範囲でOK、不明な点はそのまま相談しても大丈夫
  • 完璧さより「まず行動」が、最適な提案と価格につながります

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