国際輸送トラブルを引き起こす「おんぼろコンテナ」の特徴

国際輸送に欠かせない海上コンテナ。しかし、中には「おんぼろコンテナ」と呼ばれる、老朽化したコンテナが使用されることがあります。外見は普通に見えても、実際に使ってみると荷物の破損や遅延につながることも!

この記事では、おんぼろコンテナの特徴、それによって起こりうるトラブルと対策について詳しく解説します。

おんぼろコンテナの特徴とは?

おんぼろコンテナとは、長年使用され、劣化が進んでいるコンテナのことです。特徴は、外観の損傷です。外側に大きなへこみやサビが見られるコンテナは、長期間の使用によるダメージを受けており、密閉性が落ちている可能性があります。

コンテナの左パネル部分にへこみが発生した場合の対応方法

また、内部の亀裂や床の劣化も問題です。コンテナの床板がすり減り、荷物を支える強度が不足している場合、重い貨物を載せた際に底が抜ける危険性があります。さらに、壁や天井にひび割れがあると、そこから水や湿気が入り込み、貨物の品質が損なわれることがあります。

コンテナ損傷時の責任は誰に?全50ケースの具体例と対策のチェックリスト

コンテナのドアがきちんと閉まらない場合も要注意です。開閉がスムーズでないコンテナは、密閉性が低下している可能性があり、輸送中に雨水や湿気が入り込んでしまうことがあります。特に食品や精密機器など、湿気に弱い貨物を輸送する場合は、このような問題が大きなリスクです。

おんぼろコンテナによるトラブル

おんぼろコンテナを使用することで発生する代表的なトラブルのひとつが、貨物の水濡れです。コンテナの天井や側面に亀裂があると、輸送中の雨や波しぶきが内部に入り込み、貨物が水に濡れてしまうことがあります。特に紙製品や電化製品は水に弱く、一度濡れてしまうと使い物にならなくなります。

また、コンテナの床が弱っている場合、積み込んだ貨物の重みに耐えられず、破損することがあります。床が抜ければ、貨物が損傷するだけでなく、積み込み作業中に事故が起こる可能性もあるため、注意が必要です。

さらに、コンテナの密閉性が低いと、内部の温度や湿度が安定せず、カビの発生や商品の劣化につながることがあります。特に、食品や衣類などのデリケートな貨物を輸送する際は、適切な環境が保たれないと大きな損害を招くことになります。

おんぼろコンテナを避けるためには?

トラブルを防ぐためには、使用前にコンテナの状態を確認することが大切です。コンテナの外観や内側の状態を確認し、へこみやサビ、亀裂がないかを確認します。特に、雨漏りのリスクを減らすために、天井部分のひび割れの有無は重要です。

荷物を積み込む際には、防水シートを使用することで、水濡れのリスクを下げられます。また、床が傷んでいる可能性がある場合は、パレットを使って貨物を直接床に置かないようにすると、破損のリスクを抑えられます。

さらに、貨物保険に加入しておくこともおすすめです。万が一のトラブルに備え、貨物に適した補償が受けられるようにしておくことで、損害を最小限にできます。

EIR(設備点検報告書)の確認の重要性

コンテナの状態を事前に把握するために、EIR(Equipment Interchange Receipt:設備点検報告書)も重要です。EIRは、コンテナの引き渡し時に作成され、外観や機能の状態を記録したものです。この書類をしっかりと確認し、問題がある場合はその場で指摘することで、トラブルを未然に防げます。

EIRを活用することで、コンテナの損傷や劣化の有無を輸送会社と共有でき、責任の所在を明確にすることが可能です。万が一、輸送中に問題が発生した場合でも、EIRがあることで補償の手続きをスムーズに進められます。

まとめ

おんぼろコンテナは、国際輸送におけるトラブルの原因となることが多く、貨物の品質や安全性に悪影響を与える可能性があります。防水シートの活用や貨物保険の加入、EIRの確認など、事前の対策を行うことで、万が一のリスクを最小限に抑えられます。

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